編集: | 高橋 寛(癌研有明病院健診センター所長) |
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編集: | 藤田 力也(癌研有明病院顧問) |
判型: | B5判 |
頁数: | 194頁 |
装丁: | カラー |
発行日: | 2006年06月20日 |
ISBN: | 4-7849-5166-0 |
版数: | 第1版 |
付録: | - |
月刊juniorで大好評だった『知っておきたい画像所見 消化管疾患』が一冊の本になりました!ポピュラーな消化管疾患の診断過程で、絶対に押さえておきたい画像を紹介し,診断に至るまでの経過を追いながら画像所見の見方と考え方を中心に学べます。400点を越える美しく鮮明な写真(内313点カラー写真)、要点を押さえた解説、さらに見やすい豊富な図表がより一層深い理解を助けます!
消化器病の画像診断は他の分野に比較して、その質においても、量においても、優れて豊富である。それゆえ、視覚的に典型例を学習し、記憶にとどめることが大切であると思う。消化管の病変は機能性疾患を除けば、炎症性病変と腫瘍性病変に大別できるし、胆膵病変ではそれに結石症が加わる。炎症性病変には拡がりがあり、腫瘍性では限局性であるという一般的な特徴がある。内視鏡ではそれに色調の特徴が加わる。CTや超音波では臓器と病変のオリエンテーションが大切である。それに加えて正確な診断名を把握しておけば完璧であろう。それぞれの項には鑑別上の診断の要点とともに、類似疾患についても記述があるので大いに参考になることであろう。
ここに取り上げられた病変は、月刊『junior』「知っておきたい画像所見 消化管疾患」欄にて収載されたものであり、この度単行本として編纂・出版されることになった。資料は主として癌研病院の消化器センター内科、健診センター、化学療法科からのもので、東京都立駒込病院内科、昭和大学藤が丘病院消化器内科、国際親善総合病院消化器内科、横浜旭中央総合病院内科からもご提供いただいた。高橋寛癌研有明病院健診センター所長と、それぞれの執筆者の方々に厚く御礼を申し上げたい。
画像診断学の学習に、わかりやすい必携の参考書として本書を是非お勧めしたい。
2006年5月
藤田力也