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【話題2】妊娠高血圧症候群の予防と治療[特集:今、話題になっていること─産科編]

No.4913 (2018年06月23日発行) P.31

齋藤 滋 (富山大学産科婦人科学教室教授・病院長)

登録日: 2018-06-25

最終更新日: 2018-06-20

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1. 過去の妊娠高血圧症候群の予防と治療

妊娠高血圧症候群の中でも高血圧と蛋白尿を有する妊娠高血圧腎症(preeclampsia:PE)の予後は,母子ともにきわめて不良である。これらの臨床症状は分娩後に急速に改善すること,胎児が存在しない胞状奇胎でもPEが好発することから,1950年頃から病態の本態は胎盤にあると考えられ,多くの研究がなされた。しかし,学説の疾患と呼ばれ,明確な病態は不明であったため,減塩食を行うのみで,的確な予防法,治療法はなかった。

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