消化器内科の先生方、日々お仕事お疲れ様です。僕は消化器外科・肝胆膵外科医です。先生方からご紹介頂いたとき、大きな手術ですが、がんばりますよ、なんて生意気なことを言ってごめんなさい。日頃より先生方にはお世話になり、また先生方なしでは僕らの仕事は何一つ成り立つはずがないことを、本当は自覚しております。
僕たち消化器外科医はがんの予定手術はもちろんですが、それに加え緊急手術に追われている毎日です。アッペ、腸閉塞、消化管穿孔、消化管出血、などなど。思えば僕が医者になりたてのときは、十二指腸潰瘍出血・穿孔、食道静脈瘤破裂、胆嚢炎・胆管炎、急性膵炎などの患者さんが多く、これらの疾患が重症化すると、それは日々の仕事ができなくなるほど時間をとられていたものです。外科的に治すためには手術という手段が必要で、患者さんへの侵襲性は常に高いものだと考えていました。それが今では、消化器内科の技術進歩は目を見張るものがあります。多くの疾患を内視鏡的に処置してしまいます。
残り698文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する