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【他科への手紙】形成外科→救急科・循環器内科

No.4812 (2016年07月16日発行) P.53

森島容子 (大垣市民病院形成外科医長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-23

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  • 当院は、岐阜県西部にある903床の地域基幹総合病院です。受診患者数が多いのが特徴で、一般外来患者数は平日で約2500人、救急外来患者数は平日約100人、休日となると200人を超えます。これに伴い外科系手術は1日約30件、緊急手術は年間1400件に上ります。形成外科は常勤医師3~4人体制ですが、先天異常、悪性・良性腫瘍手術後再建、難治性疾患、レーザー治療、美容外科などの待機手術に加えて、重症熱傷、骨折を含む外傷手術が多いのが特徴です。

    我々、形成外科医は、傷を診る・治すこと、形をつくる(形成・再建)ことはとても得意ですが、循環・呼吸動態が悪い患者の全身管理となると大変です。一方で、当科の緊急手術には、高エネルギー多発外傷患者や、重症全身熱傷患者、全身膿瘍などの重症敗血症からDIC(disseminated intravascular coagulation)、ショック患者、重症下肢虚血で重症心疾患合併患者などが多く、術後に集学的治療が必要となる場合がほとんどです。たとえば、重症全身熱傷の場合、熱傷創の管理だけでも大変です。多量の滲出液を測定し、シャワー洗浄して大量の軟膏を外用し、受傷から手術まで適宜変更しなければなりません。手術侵襲は大きく出血も多く、少ない採皮から広範囲にデブリードマン・植皮術を数回行います。傷の状態と全身状態から手術時期を的確に決めて進めなければなりません。広範囲な傷の管理だけで頭がいっぱいな上に、全身管理に追われることになり、1人の重症患者の管理が、そのほかの日常診療を大きく圧迫します。そんな中で、私たちが外来や病棟処置中、手術に集中しているとき、ちょっとした急変に救急医の先生方がさっと対応して下さることに、大変感謝しています。

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