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妊婦健診での超音波スクリーニングにおける妊娠週数ごとのチェックポイントは?

No.4975 (2019年08月31日発行) P.47

濱田洋実 (筑波大学医学医療系総合周産期医学教授)

西郡秀和 (福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター教授)

登録日: 2019-09-01

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  • 妊婦健診では超音波検査を用いた様々なスクリーニングが行われますが,短時間で要領よくスクリーニングを行うためには,妊娠週数に応じたチェックポイントを知ることが大切だと思います。
    そうした妊娠週数ごとのチェックポイントについて,福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター・西郡秀和先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    濱田洋実 筑波大学医学医療系総合周産期医学教授


    【回答】

    【①母体,②胎児の通常超音波検査,③胎児の形態異常にわけて考える】

    超音波スクリーニングの対象は,胎児と母体があります。

    まず,胎児に対するスクリーニングですが,これは広義の出生前診断のひとつであり,妊婦健診時に行われる「通常の超音波検査」と「胎児の形態異常」を目的とした検査があります。出生前診断には倫理的な問題を伴います。

    では,どこまでが胎児に対する「通常の超音波検査」であるかとして,「産婦人科診療ガイドライン産科編2017」には,①妊娠初期には,異所性妊娠,枯死卵,子宮内胎児死亡,絨毛性疾患等の異常妊娠の有無,胎児頭殿長の測定(第1三分期)による妊娠週数決定,妊娠10週までの胎児数の確認と多胎時の膜性診断,②妊娠中期や末期には,胎児発育,胎位・胎向,羊水量などを挙げています。

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