環境要因の子どもの成長への影響を明らかにするため、環境省は10万組の子どもたちと両親が参加する「子どもの健康と環境に関する全国調査」(エコチル調査)を2011年から実施している。
成果の1つが、喫煙と出生体重の関係。約1万人の妊婦のデータによると、母親に喫煙経験がない場合の出生体重の平均は男児3096.2g、女児3018.2gなのに対し、喫煙者では男児2959.8g、女児2893.7gで、割合にして約4.5%、出生体重が少ないことが分かった。調査チームでは、妊娠中の喫煙が発育に与える影響について「国を代表するデータを使って詳細に検討した世界でも貴重な研究結果」と評価する。
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