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持続性GIP/GLP-1受容体作動薬の使い分けと位置づけについて

No.5183 (2023年08月26日発行) P.53

佐藤博亮 (順天堂大学医学部附属浦安病院 糖尿病・内分泌内科教授)

矢部大介 (岐阜大学大学院医学系研究科 糖尿病・内分泌代謝内科学教授)

登録日: 2023-08-25

最終更新日: 2023-08-23

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  • 2022年9月に持続性GIP/GLP-1受容体作動薬が2型糖尿病に対して製造販売が承認されました。GLP-1受容体作動薬との使い分けと2型糖尿病の薬物療法における持続性GIP/GLP-1受容体作動薬の位置づけについてご教示下さい。
    岐阜大学・矢部大介先生にご解説をお願い致します。

    【質問者】佐藤博亮 順天堂大学医学部附属浦安病院 糖尿病・内分泌内科教授


    【回答】

     【現行のGLP-1受容体作動薬と比べ,血糖改善・減量効果が大きく,肥満2型糖尿病によい適応がある】

    近年,新たなインクレチン関連薬として,GIP/GLP-1受容体作動薬が注目されています1)。現在,わが国で使用可能な製剤はチルゼパチド(マンジャロ®)の1種類ですが,2型糖尿病を対象とした同薬に関する臨床試験において,血糖をほぼ正常域まで改善しうること,また著明な減量効果を発揮しうることから2)3),肥満を有する2型糖尿病に対する有望な治療選択肢として期待されています。

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