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特区での成田市医学部新設に日医が反対
日本医師会は10月29日の定例会見で、国家戦略特区東京圏の区域会議で検討事項とされている千葉県成田市での医学部新設に反対を表明した。
政府は今年4月、域内での規制緩和を特例的に認める国家戦略特別区域として、東京圏など全国6区域を閣議決定。東京圏では成田市や東京都、神奈川県が正式に指定を受けた。10月1日に初会合が開かれた東京圏区域会議では区域計画の素案が示され、成田市などにおける「国際的な医学部の新設等について検討して結論を得る」との文言が明記されている。
日医の横倉会長は会見で「医師不足問題は2008年度からの医学部定員増で絶対数の確保にはメドがついた。課題は偏在の解消だ」との認識を示し、成田市での医学部新設に改めて反対した。
会見には田畑陽一郎千葉県医師会長、成田市のある印旛市郡医師会の遠山正博会長も出席し、新設反対を主張。遠山会長は「（医学部新設は）地元の医師の引き抜き無しでは成り立たず、地域医療の崩壊に即つながる」と訴えた。
