厚生労働省は9日、運用を延期していた「健康な食事」の認証マークについて、商品への表示は認めず、シンボルマークとしてのみ用いるよう求める通知を都道府県や関係団体に発出した。
厚労省は「健康な食事」の基準に合致する調理済み食品に認証マークを表示できる制度を4月から開始する予定だった。しかし、「食品の生産に影響を与える」などの批判を受けたため、制度を見直した。認証マークの図案は、自治体のポスターなどで健康な食事の推進を図るシンボルマークとして使用。マークを当初の用途である、個別の商品に表示することはできないとした。
併せて「健康な食事」の基準も変更。当初の基準は性別を問わず1種類のみとしていたが、「一般女性、中高年男性向け」と「一般男性、身体活動量の高い女性向け」の2種類に分け、それぞれ栄養素の目安を示している。