全国医学部長病院長会議は16日の会見で、「医学生の学力に関するアンケート調査」の結果を公表した。調査は同会議が毎年実施しているもの。
医学部入学定員増(2008年度)以前の各学年の留年者数平均を100とした場合の留年率の推移は表の通り。2015年度の留年率をみると、4年生と6年生が前年度からそれぞれ17.7ポイント増、15.0ポイント増となったほか、2年生と5年生では微増。1年生は前年度から10.8ポイント減少したものの、高止まりの傾向がみられる。
同会議は2年生の留年率について「解剖学、生理学など覚える情報量が急激に増えることが要因」と分析している。一方、今回示された4年生の留年率上昇に関して明確な理由は判明していない。