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特集:日常診療で診る亜鉛欠乏症

No.4856 (2017年05月20日発行) P.27

監修: 児玉浩子 (帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科教授/学科長)

登録日: 2017-05-19

最終更新日: 2017-05-17

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監修:児玉浩子

明治・大正時代の栄養不良が社会問題となっていた頃には,日常診療でもビタミン欠乏症などを診る機会があったと思われる。飽食の時代を迎えた近年,わが国における主な栄養上の問題は肥満,生活習慣病であると考える医師が多い。しかし,高齢者や慢性疾患の増加,食生活の変化などの時代の変貌により,亜鉛欠乏症が増加している。
亜鉛は必須微量元素で,欠乏により様々な症状を呈する。亜鉛欠乏症はわが国では決して稀ではなく,様々な疾患に合併する。2017年3月には,亜鉛製剤が低亜鉛血症で処方可能になった。その点においても,本特集は非常にタイムリーである。栄養学の重要性を認識し,本特集を日常診療に役立てて頂ければ幸いである。

1 亜鉛欠乏症の診療指針と小児の亜鉛欠乏症
帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科教授/学科長 児玉浩子

2 症状から診る多彩な亜鉛欠乏症の診断と治療
─味覚障害,食欲不振,舌痛症および褥瘡はじめ多彩な皮膚症状・疾患を中心に
長野県東御市立みまき温泉診療所 倉澤隆平

3 慢性疾患や薬剤使用で合併する亜鉛欠乏症
─肝疾患,慢性炎症性腸疾患,慢性腎疾患など
大阪国際がんセンター副院長/臨床研究センター長 片山和宏

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