株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

特集:薬剤性消化管傷害の現状と対応

No.4858 (2017年06月03日発行) P.27

溝上裕士 (筑波大学附属病院光学医療診療部病院教授)

登録日: 2017-06-02

最終更新日: 2017-05-30

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

監修:溝上裕士(筑波大学附属病院光学医療診療部病院教授)

監修のことば

薬剤性消化管傷害は,疼痛管理に処方されるNSAIDsによる胃粘膜傷害が1980年代より広く知られていた。その後,抗血小板薬として処方される低用量アスピリン(LDA)による粘膜傷害が1990年代半ばより注目され,本邦では1999年に保険適用となってから粘膜傷害の報告が急増した。2007年にカプセル内視鏡が保険適用となり,NSAIDs,LDAによる小腸傷害が多数報告されている。2009年の「消化性潰瘍診療ガイドライン」からは,LDA潰瘍の予防・治療についても記載されるようになった。さらに2013年には「心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版)」が発表され,ワルファリン,DOACなどの抗凝固薬による消化管出血も増加している。本特集ではこれらの詳細につき,それぞれの分野の第一人者に解説して頂いた。

■目次

1 NSAIDsによる消化管傷害
岩手医科大学関連医学分野教授 千葉俊美

2 抗血栓薬による上部消化管粘膜傷害
帝京大学内科教授 山本貴嗣

3 NSAIDs,抗血栓薬による小腸粘膜傷害
日本医科大学千葉北総病院消化器内科病院教授 藤森俊二

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top