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日本支部が英国本部直轄センターに昇格、EBM推進を強化【コクラン共同計画】

登録日: 2017-06-26

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世界の臨床医、研究者らが作成した「コクラン系統的レビュー」(用語解説)を発信する国際非営利団体「コクラン共同計画」が6月22日に会見を開き、日本支部(コクランジャパン)が英国本部直轄の「センター」に昇格したと発表した。

コクラン日本支部は国立成育医療研究センター内で組織。レビューの新規著者を増やしたり、日本におけるデータベース(ライブラリ)の利用促進などを行ってきた。

コクランジャパンの森臨太郎理事長は、レビューの日本人著者が日本支部の開設以降、大幅に増加し、昨年10月には300人を超えたことを紹介。支部のセンター化によって、「巨大な医療活動の場である日本で根拠に基づく医療(EBM)の推進を一層自律的に行えるようになる」とし、「社会保障制度の持続可能性が議論されている中で、本当に有効な医療行為や政策がどんなものなのか、客観的に示すことは大変意義深い」と強調した。

さらに、コクランが医薬品・医療機器メーカーから資金提供を一切受けず、医療者らのボランティアと公的資金で運営している点に触れ、「利益相反と不正を排した臨床研究・臨床試験を推進できる」と述べた。

コクランのマーク・ウィルソンCEO(左)とともに、EBM推進の意義を説明する森氏

【コクラン系統的レビュー】:同じ臨床上の疑問に関する臨床研究を網羅的に検索し、メタ解析により有効性を検証したレビュー。130カ国以上の医療者らにより7000本以上が作成。要約は14の言語に翻訳され、閲覧数は年間1000万回を超える。臨床だけでなく医療政策の決定にも影響力を持つ。

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