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特集:検査値で見きわめる膠原病─検査値の意味を考える

No.4869 (2017年08月19日発行) P.27

監修: 岸本暢将 (聖路加国際病院リウマチ膠原病センター医長)

登録日: 2017-08-17

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監修:岸本暢将(聖路加国際病院リウマチ膠原病センター医長)

監修のことば

研修医のプレゼンテーションにおいて「抗核抗体(antinuclear antibody:ANA)が陰性なので膠原病ではない」「リウマトイド因子(rheumatoid factor:RF)が陰性だから関節リウマチではない」といったコメントや,「抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody:ANCA)が陽性なので血管炎の確定診断をしました」といった考察を聞いたことがある。リウマチ膠原病疾患の診断は,病歴・身体診察からある程度鑑別診断を絞り込み,検査はあくまで診断の補助あるいは確認のために使用するのが一般的と考える。本稿では,日常診療でよくオーダーされる①ANAおよび特異抗体,②RFおよびACPA,③ANCA,について以下の4つのポイントからご解説頂く。

1.どのような場合に検査をオーダーするか(病歴聴取,身体診察のポイント)
2.検査の解釈(陽性・陰性の場合の解釈も含め)
3.その後のアプローチ方法
4.ピットフォール(実は感染症だったなど)

■目次

1 ANAおよび特異抗体の意味を考える
順天堂大学医学部免疫学講座 野村篤史

2 RFおよびACPAの意味を考える
聖路加国際病院リウマチ膠原病センター 六反田 諒

3 ANCAの意味を考える
熊本赤十字病院リウマチ・膠原病内科 押川英仁

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