今回は124人の先生方から回答をいただきました。
日本医師会が実施している「かかりつけ医機能研修」を受講するか(Q1)との問いに対し、最も多い回答は「受講するつもりはない」で42人でした。「わからない」(36人)、「既に受講」(24人)と続き、「受講する予定がある」は19人。回答が分かれる結果となりました。
研修の評価(Q2)については、「eラーニングの受講を可能にすべき」(63人)との回答が目立ちました。その理由としては「忙しくなかなか研修に行けない」(小児科・開業医)、「研修会場が遠方」(内科・勤務医)などが挙がりました。
「かかりつけ医の社会的機能を強化できる」と回答したのは46人。「時代にマッチした研修」(内科・開業医)、「今後の少子高齢社会に向けて大いに期待される」(内科・勤務医)と評価する声が寄せられました。一方、「受講のメリットが感じられない」(31人)、「他の研修との違いがわからない」(26人)という研修制度の意義を疑問視するの声も。これに関しては、「本当に必要な制度か疑問」(外科・勤務医)、「負担感が強いこの制度に医師がどれほど手を挙げるか疑問。それほど普及しないのでは」(内科・勤務医)、「総合診療領域を含む専門医制度が動きだしている。さらに“かかりつけ医”制度は難しいのではないか」(内科・勤務医)などの意見がみられました。
「診療報酬で評価すべき」(19人)と回答した方からは、「どの程度診療報酬につながるのかもっと明確にならないと1日を潰して研修を受けるのは難しい」(内科・開業医)、「診療報酬との絡みがなければ広がらない」(小児科・勤務医)との指摘が挙がりました。
このほか、「受講のメリットはないと思うが臆病なので受講すると思う」(内科・開業医)、「今回のアンケートで初めて知った」(内科・勤務医)、「もっと臨床現場にマッチした内容を教えてほしい」(内科・開業医)などのコメントが集まりました。