日本医師会の羽鳥裕常任理事は、5月30日の会見で、日医・日本医学会発行の英文誌「JMA Journal」を創刊することを発表した。第1号は9月に発行する予定。
同ジャーナルは、オンラインのオープン・アクセス誌。医学全領域の研究論文や医療政策、オピニオンなどの投稿で構成し、国際社会で広く共有されるジャーナルへの成長を目指す。初年度は2回発行し、次年度以降、徐々に頻度を増やす方針。最終的には3カ月に1度発行したいとしている。
編集委員会の編集長は、跡見裕杏林大名誉学長、福井次矢聖路加国際病院長が就任。副編集長は五十嵐隆国立成育医療研究センター理事長、名誉編集長は横倉義武日医会長、門田守人日本医学会会長が務める。
羽鳥氏は、「オリジナル論文についてはインパクトファクターが付くこともある」と説明。「日本の医療界の各領域を代表する先生方に協力をいただいており、熱意を持って作れば、高いインパクトファクターが付いてくると思う」と期待を示した。
羽鳥氏は同ジャーナルについて、一流誌に負けないよう、厳正な査読を行うとした上で、「日本から世界に向けて最も信頼できる医療情報を発信していきたい」と強調。今後は米国医師会が発行するオープン・アクセス誌「JAMA Network Open」とも連携を図りたいとしている。