【質問者】
西尾 真 久留米大学医学部産科婦人科学教室講師
【オラパリブ(リムパーザ®)がPARP阻害薬として初めて保険収載された】
わが国では2018年1月,卵巣癌に対してオラパリブ(リムパーザ®)がPARP阻害薬として初めて保険収載されました。適応は再発卵巣癌であり,その中でも1st line(初回化学療法)のプラチナ製剤最終投与日から6カ月以上経ってから再発した,プラチナ感受性再発症例が対象となります。
投与方法は,プラチナ感受性再発後に2nd line化学療法としてプラチナ製剤併用化学療法を2~6サイクル施行し,奏効〔部分奏効(partial response:PR),もしくは完全奏効(complete response:CR)〕が認められた時点で,その後の維持療法として用います。用法・用量は300mgを1日2回,経口投与として処方開始し,有害事象の程度により減量します1)。
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