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卵巣癌におけるPARP阻害薬の最新知見

No.4926 (2018年09月22日発行) P.58

西尾 真 (久留米大学医学部産科婦人科学教室講師)

田部 宏 (国立がん研究センター東病院婦人科科長)

登録日: 2018-09-20

最終更新日: 2018-09-18

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  • このほど,卵巣癌に対する新規薬剤としてpoly(ADP-ribose)polymerase(PARP)阻害薬のオラパリブ(リムパーザ)が保険収載となりました。
    現在の卵巣癌におけるPARP阻害薬の最新知見を国立がん研究センター東病院・田部 宏先生にご教示をお願いします。

    【質問者】

    西尾 真 久留米大学医学部産科婦人科学教室講師


    【回答】

    【オラパリブ(リムパーザ®)がPARP阻害薬として初めて保険収載された】

    わが国では2018年1月,卵巣癌に対してオラパリブ(リムパーザ®)がPARP阻害薬として初めて保険収載されました。適応は再発卵巣癌であり,その中でも1st line(初回化学療法)のプラチナ製剤最終投与日から6カ月以上経ってから再発した,プラチナ感受性再発症例が対象となります。

    投与方法は,プラチナ感受性再発後に2nd line化学療法としてプラチナ製剤併用化学療法を2~6サイクル施行し,奏効〔部分奏効(partial response:PR),もしくは完全奏効(complete response:CR)〕が認められた時点で,その後の維持療法として用います。用法・用量は300mgを1日2回,経口投与として処方開始し,有害事象の程度により減量します1)

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