厚生労働省は昨年7月、医学生が実施可能な医行為を27年ぶりに整理した報告書を通知した。報告書は日本医学会の門田守人会長が代表を務める研究班がまとめたことから「門田レポート」と呼ばれており、医学生に許容される医行為について「必須項目」と「推奨項目」に2分類して例示している。
報告書作成に向けて研究班は、昨年2〜3月、1年間臨床実習を行った5年生に、126項目の医行為のうち自信を持って行える手技を質問。その結果、「自信を持って行える」と回答した割合が2割未満の医行為が103項目に上り、医行為の習得率が低い傾向にあることが明らかとなっている。