株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

特集:ステップアップESD ─上部消化管編

No.5004 (2020年03月21日発行) P.18

小野裕之 (静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科部長/副院長)

登録日: 2020-03-23

最終更新日: 2020-03-18

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

            

1987年札幌医科大学医学部卒業。1991年国立がんセンター中央病院を経て2012年より現職

1 なぜステップアップが必要なのか
・内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)がうまくなりたい!
・今以上に,患者を自分で治したい
・テクニックに行き詰まりを感じている
・内視鏡的根治度Cの患者を外科に丸投げしていた自分に気づいた

2 技術を磨こう─見取り稽古をしよう
・意外に役に立つ見取り稽古。達人の技やタイミング,動きなどを見て盗み,学ぼう
・ESDのライブデモンストレーションへの参加や,自分の好みのデモンストレーターのDVD映像を繰り返し見る

3 技術を磨こう─エッジをつくろう
・ITナイフは先端がセラミック球で覆われているので,筋層に押しつけても比較的安全に切開が可能である
・エッジをつくる意味─まず粘膜の切開を行い,そのあとの粘膜下層剝離をやりやすくするために,エッジをつくる
・エッジのつくり方

4 技術を磨こう─道具を使おう
・道具を使う意味
・マルチベンディングスコープと糸つきクリップ
 糸つきクリップは、どこを切ればよいかわかるように粘膜下層をきれいに展開させられる
・糸つきクリップをつくろ
・糸つきクリップを使おう

5 患者とともに方針を考える
・適応と根治性の規準について理解しよう
・相対適応病変をどう理解し,説明するか
・胃癌の標準治療は外科手術であるが,局所治療であるESDを行うことのメリット(低侵襲など)とデメリット(リンパ節転移に対しては無力であることなど)を患者にきちんと説明し,そのリスクを了解してもらう
・内視鏡的根治度C-2(eCuraC-2)病変をどう理解し,説明するか

6 専門医療機関ではここまでできる
・胃底部の大きめの病変
・SMがんの局所コントロール

プレミアム会員向けコンテンツです(期間限定で無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top