ノボノルディスクファーマとMSDは2月5日、2型糖尿病を効能・効果とする経口GLP-1受容体作動薬「リベルサス錠」(一般名:セマグルチド)を同日付でノボノルディスクファーマより発売したと発表した。医療機関への情報提供活動は両社で行う。
GLP-1受容体作動薬は以前から注射薬であることが導入の障壁の1つになっているとの指摘があり、経口投与可能な製剤の開発が待たれていた。ノボノルディスク社は革新的技術を用いて皮下投与製剤として世界各国で使用されているセマグルチドの経口投与製剤の開発に成功。GLP-1受容体作動薬として世界で初めて経口投与を実現した「リベルサス錠」は既に米国、英国など7カ国で販売されている。
国内でのリベルサス錠の承認は、日本人1293人を含む9543人の成人2型糖尿病患者が参加したグローバル臨床開発プログラム(PIONEER)に基づくもの。同プログラムを通じて1日1回投与による有効性・安全性が確認されている。
ノボノルディスクファーマの傳幸諭糖尿病・肥満症事業本部長は「世界初にして唯一の経口GLP-1受容体作動薬リベルサス錠により、日本の2型糖尿病患者の血糖コントロール改善のために新たな治療オプションを提供することができると信じている」とコメントしている。
「リベルサス錠」の効能・効果/用法・用量
【効能・効果】2型糖尿病 【用法・用量】1日1回7mgを維持用量とし経口投与(1日1回3mgから開始、4週間以上投与後1日1回7mgに増量)。患者の状態に応じて適宜増減