患者が利用できる在宅サービスは,実はたった5つの情報から読み解くことができます。①年齢,②主病名,③ADL(日常生活動作),④医療処置,⑤居住場所です。この5項目だけで,患者が利用できる在宅サービスが網羅できます。私はこの5つの項目を「在宅医療制度の5つの呪文」と呼んでいます。この5つの呪文で,患者は介護保険の対象者なのかどうか,在宅医療の適応かどうか,身体障害者手帳の対象かどうか,医療保険の訪問看護が使えるのかどうか,厚生労働大臣の定める疾患に該当するのかどうかなど,在宅医療での患者マネージメントに関わる重要な情報がわかります。
在宅医療に携わるスタッフは,患者のカンファレンスやミーティングを行う際に,患者の情報に関するプレゼンテーションを行う機会が多いと思います。その際に,上記の①~⑤を意識することで,患者マネージメントに関わる重要な情報が頭に入ってくるようになるのです。
プレミアム会員向けコンテンツです(連載の第1~3回と最新回のみ無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む
永井康徳「たんぽぽ先生の 絶対に知っておきたい在宅医療制度の5つの呪文」
前編:在宅医療制度「5つの呪文」 / 後編:「5つの呪文」をマスターするための練習問題