第31回日本医学会総会(会頭=春日雅人朝日生命成人病研究所長)が今年4月21日~23日に東京で開催されるのを控え、その内容を紹介する記者会見が22日、日本医師会館で行われた。メインテーマは「ビッグデータが拓く未来の医学と医療」で、東京国際フォーラムを中心に開催される。
学術プログラムのうち、会頭特別企画としては「ビッグデータがどのように医療・医学を変えるか」(21日16:30~19:00、東京国際フォーラム・ホールA)や「COVID-19に世界はどう対応したのか? どう対応するのか?」(22日13:30~15:30、同)などが企画。医師の働き方改革や地域医療構想などをテーマにした企画も盛り込まれた。
会見では春日会頭が基本構想を説明。「ビッグデータに体現されるデジタル革命は医療にも変革をもたらそうとしている」としつつ、新しく生じる課題について社会との対話により合意の形成が求められている―と指摘。「医師、その他の医療職種者、研究者、学生、一般市民が参加し、開かれた医療の場として第31回日本医学会総会を開催したい」と総会の意義を強調した。
続いて門脇孝準備委員長(虎の門病院長)が概要を説明。今回の総会が現地開催とともにオンライン・オンデマンド配信も行うハイブリッド開催となることを説明、「時間、場所にとらわれることなく参加が可能であり、忙しい方もぜひ参加をお願いしたい」と強調した。岡野栄之広報委員長(慶大院医学研究科委員長)は、約120年にわたる医学会総会の中で今回初めての試みとして、学術プログラムの一部を市民に公開することも明らかにした。
会見には松本吉郎日本医師会長、門田守人日本医学会長らも出席し、医学会総会の意義を強調するとともに、多くの参加を呼びかけた。
開催の概要は以下の通り。
(1)学術集会
▶日時=4月21日(金)~23日(日)
▶場所=東京国際フォーラム、JPタワー、ホール&カンファレンス、東京商工会議所、ステーションコンファレンス東京
(2)学術展示
▶日時=4月20日(木)~23日(日)
▶場所=東京国際フォーラム
(3)博覧会
▶日時=4月15日(土)~23日(日)
▶場所=東京国際フォーラム、東京丸の内・有楽町エリア