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医学部受験生にオススメの効率的な3つの学習ルーティン[日本医事新報特別付録 医学部進学ガイド「医学部への道2025」]

P.26

登録日: 2024-03-01

最終更新日: 2023-03-01

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総合的な高い学力が求められる医学部入試では、自習時間の使い方が受験の合否を左右する大きなポイントとなる。京都医塾の清家二郎塾長に、自宅でもできる効率的な3つの学習ルーティンを紹介してもらおう。
(日本医事新報特別付録・医学部進学ガイド「医学部への道2025」の全文はこちらから無料でダウンロードできます)

❶自習の計画は1セット15分

学習効率を上げるために、15分単位で計画し、最大45分(3セット)までしか同じ科目を連続して学習しないという方法をオススメします。

例えば、90分の自習時間があるなら 90分=15分×6セットと考えて、次のように細かく区切ります。

・15分 英単語の暗記確認
・30分 化学の授業の復習
・45分 数学の演習

確実な分量をこなすために、15分ほどの短い時間で見通しを立てるのです。また、脳がリフレッシュせず疲労が溜まると効率が下がるため、最長で45分ごとに、科目を変えて学習しましょう。

これにより【単位時間あたりの処理能力】と、【優先順位をつける能力】も養えます。

あらかじめ時間を区切ることで、時間を意識しながら、やるべき内容を完遂しようと集中して「急いで」取り組む。この訓練を続ける中で徐々に解き進むスピードも上がり、結果、単位時間あたりの処理能力が向上します。

また、「数学の復習を30分くらいで終えるのが目標」ではなく「30分たったら数学の復習は確実に止める」というルールを徹底することで、取り組むべき内容に優先順位を付けられるようになります。

この2つの能力は、本番の入試における「急いでもミスなく解き進める能力」や、「設問を見極めて最適な時間配分をする能力」に直結します。

もちろん小休憩を一定時間ごとに入れることも忘れないでください。

❷受験科目はできるだけ毎日すべて勉強する

「今日は英語を頑張ろう」「数学の模試の復習をしよう」などと大雑把な計画や目標を立てて学習を進めると、1週間トータルで見た時に学習時間が特定の科目に偏ったり、ほとんど手をつけていない科目があったりと、科目間のバランスが崩れてしまいがちです。これでは総合的な学力の向上は望めません。

合格はトータルの得点で決まります。高い学力レベルを求められる医学部入試においては、極端に不得意な科目があると合格は難しくなります。そのため、受験科目はできるだけ毎日すべて勉強しましょう。

❸復習の時間は必ず事前にスケジューリング

どんなに素晴らしい授業を受講したとしても、復習をしなければその内容は定着しません。

自習時間は必ず事前にスケジューリングして確実に復習の時間を確保してください。具体的に時間を割り振り、科目のバランスを意識し、課題、予習、復習をもれなく実行できる計画を立ててください。そうすることでスムーズにバランスよく、効率的に学習することが可能になります。

なお、自分が立てたスケジュールが無理なく実行できているかどうかは、常に確認しなければいけません。 これは、言うは易し、行うは難しです。「そんなの自分ではできないよ」と言う方は、最適なバランスで学習できているのか、効率的なスケジュールなのかを経験豊富な先生や塾・予備校にご相談されることをお勧めします。

もちろん京都医塾でも効率的な学習カリキュラムなどについてご相談を承っております。

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