この事例は,社長の思いつきで「休職者ゼロ」が掲げられてしまい,それを担当者が曲解して,高ストレス者の全員面談を産業医に依頼。産業医は指示通りに全員面談を行うも,その結果,従業員たちが「面談させられた」と不平不満だらけになる,というものです。本人からすれば,高ストレス者であることが職場に漏れてしまったり,面談されても何も対策をとったりしてもらえなければ,ストレスチェックに対する信頼を失ってしまいますよね。そして,真面目に回答する人もどんどん減っていきますよね。本人が望まないのに面談を無理やり受けさせても,なんにも解決にはつながらないのです。