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医師国試の評価・改善に向け議論開始 [医道審検討部会]

No.4705 (2014年06月28日発行) P.7

登録日: 2014-06-28

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厚生労働省の医道審議会医師国家試験改善検討部会(部会長=井廻道夫新百合ヶ丘総合病院消化器・肝臓病研究所長)が18日に開かれ、医師国試の評価と改善に向けた議論を開始した。
部会の開催は2011年6月以来3年ぶり。この日の会合では、厚労省が今後の論点として、(1)出題数、(2)OSCE(客観的臨床能力試験)導入の是非、(3)外国の医学校を卒業、または外国で医師免許を得た者で厚労相が適当と認定した者の受験資格認定のあり方─などを提示した。
このうち(1)出題数については、各医学部・医科大学における臨床実習開始前の共用試験の実施状況に関する評価を踏まえて議論。共用試験の標準化に関しては、出題範囲や実施方法、全医学部での実施可能性の検討を行う。(2)OSCEについては諸外国での効果や課題について情報収集し、卒前OSCEの実施状況も踏まえて検討する。
意見交換では、出題数については数を減らし、基本的臨床能力を問う出題に重点化すべきとする意見が多かった一方、OSCE導入の是非については意見が分かれた。
部会では傘下に設けるワーキンググループでの検討を踏まえ、来年前半までに医師国試出題基準の見直し方針として報告書をとりまとめる。

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