厚生労働省は10月29日、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)接種後に副反応が出た患者の実態を調査するため、すべての副反応報告を追跡調査の対象とすることを決めた。同日開かれた厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会に、副反応追跡調査票案や追跡調査の具体的な方法などを報告し、概ね了承された。
副反応を報告した医療機関は、接種後の症状に関する調査票を提出する必要がある。転院などで追跡できなくなった場合も、自治体経由で調査を継続するとしている。追跡調査はこれまで報告があったすべての副反応が対象で、新たに報告があった場合も調査対象に加える。発症後7日以内に回復した患者については調査対象から除外する。
医療機関が記載する調査票には、回復や軽快・通院不要、未回復といった患者の現在の状況に加え、予防接種後に生じた症状に対する治療についての記載欄を設ける。