政府の東京圏国家戦略特別区域会議の成田市分科会は7月31日、内閣府、文部科学省、厚生労働省が合同で策定した、千葉県成田市における「国際医療拠点」としての医学部新設方針案を了承した。
事業者は成田市と医学部新設を提案した国際医療福祉大学が有力とみられる。早ければ2017年4月の開学となる見通し。これに先立つ29日には、日本医師会、日本医学会、全国医学部長病院長会議が新設反対を表明する合同会見を開いたばかりだった。
方針では、新設の目的を「国内外の優れた医師を集め、最高水準の『国際医療拠点』を作るという国家戦略特区の趣旨を踏まえた、国際的な医療人材の育成のため」とした。既存の医学部とは異なり、「国際医療拠点としてふさわしい留学生や外国人教員の割合を確保」する方針で、養成した医師が一般の臨床医として勤務するのは、「当初の目的に反する」と明示した。