【Q】
漢方医学の中の『経方医学』の「生体内における漢方の生理に基づいた分子生物学的なエネルギーの生産,新陳代謝」と「生体内原子転換」との関連について,文献を併せて。岩手県おおとし消化器科整形外科医院,大歳栄一先生に。 (青森県 W)【A】
『経方医学』では,『黄帝内経』(文献1)における「胃氣がなければ死ぬ」ことから氣を産生する発電所として「胃」と「腎」を最重要視している。またリチャード(文献2)は,物質的身体とホログラフィックなエーテル体・アストラル体・メンタル体とを繋ぐ負のエントロピーを持つ微細な生命エネルギーを「氣」ととらえている。このことから筆者は,分子生物学的なエネルギー産生の場〔アデノシン三リン酸(adenosine triphosphate:ATP)フィールド〕であるミトコンドリアがそれに相当するのではないかと考える。
1) 南京中医学院, 編, 石田秀実, 監訳:黄帝内経素問. 上巻-現代語訳. 東洋学術出版, 1991, p302-21.
2) リチャード・ガーバー:バイブレーショナル・メディスン. 上野圭一, 他 訳. 日本教文社, 2000, p250-2.
3) 江部洋一郎, 他:経方医学I. 2版. 東洋学術出版, 2006, p182-99.
4) 江部洋一郎, 他:経方薬論. 東洋学術出版, 2001, p22-86.
5) 桜井 弘:元素111の新知識. 講談社, 1997, p113.
▼ 久司道夫:原子転換というヒント. 三五館, 1997.
▼ 柴田年彦, 他:ほとんど食べずに生きる人. 三五館, 2008.