【Q】
子宮頸管および腟部の細胞診でASC-US(atypical squamous cells of undetermined significance)の結果を示した場合,HPV陽性の場合は精密検査(生検)となっています。20歳代など未産婦の場合は頸管が未開大で矮小なことが多く,組織の採取が非常に困難で,被検者の恐怖心への配慮も必要ですが,精密検査は行わなければならないのでしょうか。あるいは定期的な細胞診検査でよいでしょうか。 (福井県 K)【A】
ASC-USの取り扱い(トリアージ)としてはHPV検査が最も推奨され,HPV検査で陽性の場合は精密検査,陰性の場合は1年後の細胞診再検査となります。
1) Solomon D, et al:J Natl Cancer Inst. 2001;93(4):293-9.
2) 鈴木光明, 他:第23回日本婦人科がん検診学会抄録集. 2014, p26.
3) Wright TC Jr, et al:Am J Obstet Gynecol. 2007;197(4):346-55.
4) 日本産科婦人科学会, 他, 編:産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2014. 2014, p42-4.
5) 日本産婦人科医会:ベセスダシステム2001準拠子宮頸部細胞診報告様式の理解のために. 2008, p10.