漢方では食物について「純粋なものは危険」との考えがあると聞きます。純粋なもの,つまり化学的・物理的に純粋なものは,食品一般として,何か欠点を有しているのではないかということです。
化学的に純粋に近いもの,物理的性状が大いに均質なものは,何か「欠点」を有するという考え方だと私はとらえています。生物と「純粋」は相容れない面があるだろうという考え方であるともとらえられますが,このような理解でよろしいでしょうか。以上のような視点での解説が可能であれば,お願いしたいと思います。栄養学の新分野につながる可能性がありますが,いかがでしょうか。
(質問者:富山県 N)
「化学的・物理的に純粋な食物」とは,たとえばどのようなものを指しているのでしょうか。合成品でなければ化学的・物理的に純粋なものはないと思いますが。漢方では「純粋なものは危険」というような話は聞いたことがありません。実際に存在しないようなものを,どうして危険と言えるのでしょうか。私は漢方専門医ですので,この質問は,できれば栄養学の専門家にして頂いたほうがよいと思います。
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