日本プライマリ・ケア連合学会の草場鉄周副理事長は5日、都内で講演し、2017年度からスタートする総合診療専門医の研修の施設体制について「診療所でも基幹型になれるのが特徴」と説明した。
日本専門医機構は現在、新しい専門医制度について検討を進めており、19の基本領域の1つである総合診療専門医については、8月にプログラム整備基準を公表した。
草場氏はプログラムの研修施設体制について、(1)大学病院基幹型、(2)地方センター病院基幹型、(3)診療所基幹型に3分類し、具体的なモデルプログラムを近く機構のホームページで公表することを明らかにした。
今後のスケジュールについては、16年早々には研修施設からのプログラム申請を受け付け、同年6月に19領域が研修医にプログラム公募を開始すると説明。
総合診療専門医の人数については「(毎年)500人くらい」と予想し、2025年のイメージとして、「総合診療専門医のみでプライマリ・ケアを担うことは不可能で、開業医の先生方との連携が必要」と強調した。