東京医歯大は23日、同大の医学教育について会見し、先駆的医療人材育成分野教授の高田和生氏(写真上)は、「これからの医療系大学では、世界規模での医療・医学水準向上のため中心になってイノベーションを起こすリーダー、フロントランナーの養成が求められる」と強調した。
高田氏は、協定校の増加などにより留学機会が拡大し、1学年約100人の医学部医学科のうち、今秋は4年生20人が5カ月間の研究留学、来春には6年生17人が臨床留学をすることを紹介。2023年度の医学科卒業生の50%が海外経験することを目指すとした。
会見ではまた、最近の“医局人事”について同大総合教育研修センター長の高橋誠氏(写真下)が、「医局人事で異動したくない医師が医局を辞めてしまう」として、効果的な教育・研究活動のための人事を協議するなど、教室員による互選で人事運営を行っていることを説明。地域への医師派遣(専門医の地域配置の調整)やライフイベントのバックアップを行っているとした。