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よくわかる病態生理 13 眼疾患

病態生理を軸として疾患をより良く理解するシリーズ

定価:4,840円
(本体4,400円+税)

在庫切れです

編集: 松橋正和(東邦大学教授)
判型: 菊判
頁数: 216頁
装丁: カラー
発行日: 2009年03月18日
ISBN: 978-4-7849-1640-5
版数: 第1版
付録: -

病態生理を軸として、疾患をより良く理解するためのシリーズです。「医学教育モデル・コアカリキュラム」に示された疾患と症候について、初学者向けにやさしく解説しました。いかにして正常機能の破綻が起こり、どのような変化(症候,検査)が現れるかを理論的に学んでいきます。疾患の成り立ちをしっかり理解して、診断学・治療学の基礎を身に付けてください。

目次

第1章 眼の構造と機能
眼球の構造と機能
眼付属器の構造と機能
視力障害

第2章 屈折異常
視力検査
屈折異常(近視・遠視・乱視)
調節検査とその異常

第3章 眼瞼・結膜・涙器
眼瞼・結膜・涙器の構造と機能
眼脂・充血
ウイルス性結膜炎
クラミジア結膜炎
細菌性結膜炎
アレルギー性結膜炎と春季カタル
涙液の意義と涙液分泌低下
眼瞼下垂

第4章 角膜・強膜
角膜・強膜の構造と機能
角膜炎,角膜潰瘍,角膜ジストロフィー
化学外傷(酸・アルカリ)

第5章 ぶどう膜
ぶどう膜の構造と機能
ぶどう膜炎

第6章 水晶体
水晶体の構造と機能
細隙灯顕微鏡検査
白内障

第7章 緑内障
房水の産生と排出
緑内障の検査
緑内障
眼痛(緑内障以外を含む)

第8章 網膜・硝子体
網膜・硝子体の構造と機能
眼底検査
飛蚊症
裂孔原性網膜剥離
糖尿病網膜症
高血圧・動脈硬化による眼底変化
網膜静脈閉塞症
網膜中心動脈閉塞症
網膜出血・硝子体出血
未熟(児)網膜症
黄斑変性

第9章 外眼筋・斜視
外眼筋と眼球運動制御系のしくみ
両眼視の異常と複視
斜視と眼球運動障害
弱 視

第10章 神経眼科
視覚情報の受容のしくみと伝導路
対光反射,近見反応(輻湊反応),角膜反射
眼 振
うっ血乳頭
視神経症

第11章 腫 瘍
網膜芽細胞腫
悪性黒色腫

第12章 視 野
視野検査とその異常

第13章 色 覚
色覚検査とその異常

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序文

編集にあたって

この本は医学の全科目を学習する学生を対象とし、科目の1つである眼疾患を学ぶためのものとして企画しました。したがいまして、扱われている内容は、眼疾患の中でも重要度の高いものに厳選されています。言い換えますと、眼科学の中でもコアとなることのみが取り上げられています。

人間が情報を得る手段の中で最も重要なのが視覚情報である、と言われています。その高度な機能ゆえに、視覚は複雑なプロセスで行われています。また、眼の病気は多彩でもあります。そのため眼疾患の学習では、覚えなくてはならないことがたくさんあるように感じてしまう学生のみなさんもおられるかと思います。しかしながら、医学も、眼科学も、暗記物ではありません。
特に身に付く学習法は、受動的ではなく、自らが学んでいくことにある、ということはご存じと思います。多彩な眼疾患について、どの疾患では何が原因で、どんな症候がでるのか、等々を暗記で覚えていくのは、適切な学習法とは言えません。そこで、この本が登場します。
医学の基礎(解剖・生理)を学び、さらに臨床医学の1つとして眼疾患を学ぶのに際して、「どのような原因で起こる」のか、「何故このような症候がでる」のか等は、病態生理を学ぶことによって、おのずから理解できるようになります。その自学自習に最も適するように、この本は編集されています。
この本では、難しいことが分かりやすくなるための工夫が色々と行われています。たとえば、図表が多く用いられていて、理解しやすいように組み立てられています。また、図表のみでなく本文においても、色刷りになっていて、重要なポイントが分かりやすくなっています。図表を参照しながら、本文の重要ポイントに留意してこの本を読み進めていくと、身に付く理解が進んでいることに気付かれるものと確信しています。

2009年2月
松橋正和

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