開催を間近に控えた「第29回日本医学会総会2015関西」の準備委員長として陣頭指揮を執る。「医学と医療の革新を目指して―健康社会を共に生きるきずなの構築」をテーマに2府4県のオール関西が結集。幸福な少子超高齢化社会の実現を目指し、医療関係多職種と医学生、産官学の参加による分野横断的なプログラムを構成した。「今後の診療に役立つプログラムを組んだと自負しています。ぜひ、多くの先生方にご参加いただきたいですね」
iPS細胞研究のトップを走る京大の病院長を務める三嶋さん。iPS細胞の臨床試験を行う新病棟の建設計画を先月発表した。病院では最新の手術支援ロボットや医療機器も積極的に導入する。「大学の先生が給料面で他より劣る大学にいる理由は、新しい医療を創造して、患者さんの役に立ちたいという熱意を持っているから。だから、最先端の医療環境を整備するのは病院長の責務だと思います」
国際貢献にも注力する。13年から、国民の幸福度が高いことで知られるブータンに京大から医療団を派遣し、医師育成を支援する。「幸せとは何かを考える良い機会で、我々も彼らから学ばせてもらっています」
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