東海大は19日、米国ハワイ大と医学教育連携に関する覚書を8月に締結したと発表した。
これは、いわゆる「2023年問題」に対応するため。23年以降、米国医学校協会と世界医学教育連盟の規準を満たさない医学部の卒業生は、米国医師免許試験の受験資格を得られない。
東海大では16年度から、(1)ハワイ大の医師が東海大で講義、(2)20名程度がハワイ大で実習、(3)国内病院で米国式の実習─という「ハワイ医学教育プログラム」を導入。これにより、国際基準を満たし、日本初の本格的な米国式医学教育を実践する機関になるという。
会見で東海大の今井裕医学部長は「国際基準の医学教育を日本に根付かせたい」と強調。ハワイ大の町淳二教授は、「米国では“医のArt”の教育が重視されている」と説明し、「Scienceは座学で学べるが、Artは患者と接して学ぶことが重要であるため、国民に協力していただけるよう最善の努力を尽くしたい」と話した。