日本動脈硬化学会は6月30日、『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版』(GL)を発刊した。同日、都内で開かれたセミナーで、GL改訂の中心メンバーを務めた学会副理事長の木下誠氏らが、5年ぶりとなる改訂の内容を概説した。
今回の改訂では、脂質異常症の診断基準にnon-HDLコレステロール(C)の基準値が追加。170mg/dL以上を高non-HDL-C血症、150~169mg/dLを境界型高non-HDL-C血症としている。LDL-Cの測定法に関しては、日常診療範囲での直接法の妥当性が確認されたことから、「F式または直接法で計算する」と並列している。
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