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わが国で注意が必要な“熱帯病”

登録日:
2019-09-04
最終更新日:
2019-09-04

監修:狩野繁之(国立国際医療研究センター研究所熱帯医学・マラリア研究部部長)

■監修のことば

エイズ,結核,マラリアの世界三大感染症には,世界保健機関(World Health Organization:WHO)やGlobal Fundが中心となって大規模な制圧戦略が進んでいる。一方,WHOは「顧みられない熱帯病(neglected tropical diseases:NTDs)」として20疾患群を指定し,それぞれの流行地域で疾病の丁寧な根絶計画を展開しているが,貧困により遠隔地域における成果は上がっていない。それどころか,NTDsのうちデング熱において,2014年に東京を中心に約60年ぶりの突発性流行が起こった。
いよいよ2020年の東京オリンピック開幕まで1年を切った。引き続くパラリンピック開催と併せ,わが国へのインバウンドの旅行者は年間4000万人と予想されている。overtourismに「観光公害」というショッキングな訳がつき出しているが,その中の懸念事項として,外国から様々な病原体が運ばれ,わが国に“introduce”される可能性がある。
本特集では,わが国で特に感染拡大が心配される熱帯病を,寄生虫・ウイルス・細菌感染症にわけて,それぞれのエキスパートに解説頂いた。

■目次

1 寄生虫:マラリア 狩野繁之

2 寄生虫:トリパノソーマ症・リーシュマニア症 平山謙二

3 ウイルス:デング熱 森田公一

4 ウイルス:ジカウイルス感染症 忽那賢志

5 ウイルス:黄熱 氏家無限

6 ウイルス:MERS 馳 亮太

7 ウイルス:ウイルス性出血熱 加藤康幸

8 細菌:細菌性下痢症(コレラ・赤痢) 濱端 崇

9 細菌:ハンセン病 四津里英


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