株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

慢性疼痛に対するトラマドール製剤の適切な使用法

登録日:
2018-03-20
最終更新日:
2018-03-20

監修:牛田享宏(愛知医科大学医学部学際的痛みセンター長)

■監修のことば

トラマドール製剤は1962年に開発され,オピオイド受容体への直接作用とセロトニン・ノルアドレナリンの再取り込みを阻害する特徴を持つ。1977年の販売開始以降,現在は世界100カ国以上で注射剤,経口剤,坐剤,徐放剤として広く使用されている。わが国での経口剤の導入は大きく遅れて2010年となったが,現在は様々な剤形が開発され,がん性疼痛や術後痛に加えて慢性疼痛の分野まで広く使用されるようになった。
比較的安全性が高いとされる本剤も依存や乱用は海外を中心に数多く報告されており,わが国でも適正な使用が必要である。本特集ではトラマドールを実際に使用する際の留意点を解説した。参考にして頂きたい。

■目次

1 ‌トラマドール製剤の有効性と問題点 ─ガイドラインからの視点も含めて
山口重樹(獨協医科大学医学部麻酔科学講座教授)
Donald R. Taylor(‌Comprehensive Pain Care, P.C., Pain Management, Clinical Research and Office Based Opioid Addiction Treatment)

2 運動器の慢性痛の発生機序別にみたトラマドール製剤の使用
西須大徳(愛知医科大学医学部学際的痛みセンター)
尾張慶子(愛知医科大学医学部運動療育センター)
牛田享宏(愛知医科大学医学部運動療育センター教授/学際的痛みセンター長)

3 ‌リウマチ・炎症性疾患やその他の病態の慢性疼痛に対するトラマドール製剤使用
神崎浩孝(岡山大学病院薬剤部/運動器疼痛性疾患治療研究センター)
鉄永倫子(岡山大学病院運動器疼痛性疾患治療研究センター/整形外科/医療安全管理部)

このコンテンツはプレミアム(有料)会員限定コンテンツです。

Webコンテンツサービスについて

ログインした状態でないとご利用いただけません ログイン画面へ
Web医事新報の有料会員向けコンテンツを読みたい サービス一覧へ
本コンテンツ以外のWebコンテンツや電子書籍を知りたい コンテンツ一覧へ

関連記事・論文

もっと見る

page top