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肺癌サバイバーに医師ができること

登録日:
2018-07-04
最終更新日:
2018-07-04

監修:滝口裕一(千葉大学医学部附属病院腫瘍内科教授)

■監修のことば

がん患者には治療中の身体的・精神的苦痛はもちろん治療後も進行・再発への不安,治療の副作用,後遺症,社会的な問題などがあり,これらの緩和・解決をめざすことが重要である。非小細胞癌を中心とした近年の肺癌治療の急速な進歩に伴い確実に生存期間の延長が得られつつある。これに伴いサバイバーシップの相対的な重要性はますます高まっている。この課題に対する米国・英国などでの先進的な取り組みを紹介しつつ,わが国における最近の動向について解説した。いずれにおいても医学的側面を支える医療プロフェッショナルが重要な役割を果たしていることがわかる。第3次がん対策推進基本計画にも,就労,妊孕性の問題をはじめとしたがんサバイバーシップ対策が含まれるが,さらに包括的な対策を社会全体で構築することが求められている。がん診療に関わるすべての医師の積極的参入が強く求められている。

■目次

1 肺癌におけるサバイバーシップの位置づけ
新井誠人(千葉大学医学部附属病院腫瘍内科准教授)
滝口裕一(千葉大学医学部附属病院腫瘍内科教授)

2 肺癌サバイバーシップケア・支援の実際
佐々木治一郎(‌北里大学医学部附属新世紀医療開発センター 横断的医療領域開発部門臨床腫瘍学教授)

3 欧米における肺癌サバイバーシップの現状
澤 祥幸(岐阜市民病院がんセンター診療局長)

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