2018年に妊娠高血圧症候群の病型分類改訂が行われ,従来含まれなかった高血圧合併妊娠が妊娠高血圧症候群の1つの病型となり,英語表記もpregnancy induced hypertension(PIH)から,hypertensive disorders of pregnancy(HDP)に変更された。このため,これまで以上に内科医と産婦人科医が協力し合いながら,HDP症例を管理していく機会が多くなる。新しい分類と妊娠中の管理法,降圧薬の使い方につき,3名の先生方に執筆していただいたので,参考にして頂きたい。
1 新しい妊娠高血圧症候群の定義と病型分類の考え方
渡辺員支(愛知医科大学周産期母子医療センター特任教授)
2 妊娠高血圧症候群の管理(病型分類ごと)
松原圭一(愛媛大学大学院医学系研究科/地域小児・周産期学講座教授)
3 妊娠高血圧症候群への降圧薬の使い方
目時弘仁(東北医科薬科大学医学部衛生学・公衆衛生学教室教授)