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病院・施設における感染症制御

登録日:
2019-10-09
最終更新日:
2019-10-09

監修:上田晃弘(日本赤十字社医療センター感染症科部長)

■監修のことば

今回の特集は,感染管理の重要なトピックの一つである市中から医療機関に持ち込まれうる感染症の制御がテーマである。執筆者の選定にあたっては現場で実際に活躍されている先生方にお願いすることを心がけた。

久保論文では感染症の教科書的な記載にとどまらず,疫学的な事項と活用方法について具体的に解説されている。疫学情報のソースもふんだんに紹介されており,ぜひ活用されたい。

渋江論文ではすべての医療従事者が行うべき感染制御の基本である標準予防策について解説されている。特に手指衛生は「任意ではなく義務である」というメッセージを心に刻みたい。

馳論文では最も厄介な事案の一つである,院内に感染症が持ち込まれた場合の対応について緻密に解説されている。現場の感染管理者ならではの臨場感あふれる内容となっている。

いずれも臨床家でありかつ第一線で感染制御に取り組んでいるエキスパートによる解説であり,実践に役立つ内容となっていると思われる。読者の皆様のご施設での感染制御にお役立ていただければ望外の喜びである。

■目次

1 市中で流行し医療機関や施設に持ち込まれてアウトブレイクしうる感染症─疫学的な基本事項
久保健児(日本赤十字社和歌山医療センター感染症内科部副部長/救急科部)

2 日常的に医療機関や施設で行っておくべき感染対策 ─手指衛生など
渋江 寧(横浜市立みなと赤十字病院感染症科部長/感染管理室室長)

3 実際に感染症が医療機関や施設に持ち込まれた場合の対処
馳 亮太(成田赤十字病院感染症科部長)

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